猫のつぶやき(みんなの声が聞きたい)
いつものことなのに、今日はちょっとばかりセンチになったんだ。きっと空模様のせいだろう。
昔からそうだった。透き通るようなスカイブルー、マシュマロのような雲の白は僕の憧れであった。でもきょうの空はいただけない。 今にも崩れ去る砂のアートを目前にしたような気持ちに沈んだ。
TVの 「天気予報」 のお姉さんはみんな可愛くて優しそう! 僕の中ではTV番組ランキング1位なんだ。それくらい天気には注目をしている。 明日天気になあれ! なんて下駄を蹴って遊んでいた子供達の時代はもう来ないのか。
夕暮れの道に流れる甲高い声と、家々の台所から噴き出す夕餉のおかずの匂いが、明日の元気を約束した。そんな時代のことを語る母さんの目の輝きは、僕をとりこにする。
少子化という言葉を聞き始めてどれくらいになるだろう。子どもの騒がしく遊ぶ姿など見かけなくなって久しい。
露地をおどけながら走って来て、必ず僕の頭をなでてくれたさやかちゃんだって、いつの間にか車で通勤するOLになって、もうこの露地を通ることもなくなった。
僕のこと覚えているだろうか。今でもえくぼを見せて笑っているのだろうか。ついこの前のことが、どんどん遠ざかってしまう。僕は塀の上からいつだって、耳をそばだてて待っているんだ。楽しい音楽、明るい笑い声、そして子供達のお話が、風にのって届くのを。
明日もまたきっと友達がやってくる。明日という日を楽しむために。
友……近所より来たれり……ゴン

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