猫のつぶやき(師走の空気は特別)

画像環境や考え方、ものの価値観さえもグローバル化した現在、明治に生まれ、大正、昭和を生きた母の生涯を、昭和、平成、そして新元号を生きる私の人生に重ね合わすことには無理があるけれど、「師走」になるといつものように母の在りし日の姿を思い出す。

ボタン一つでご飯が炊け、ボタン一つで洗濯も掃除も済む今と違い、何から何まで全て自分の手足でやり遂げた当時の人達の事をも想像し、強い、我慢、辛抱、努力、達成感、優しさ、自由。そんな言葉の意味を考えてみるのです。

文明の利器の目覚ましい発展は、便利さと時間を手にした。そしてその分だけ外に目を向け、平等と権利の主張に長けるようにもなった。
ややもすれば、有り余るエネルギーの燃焼方法も分からぬままくすぶり続け、ストレスを溜めることになる。

何が幸せで何が不幸か。十人十色でそれぞれの価値観によるけれど、自分の分際に焦点を合わせながら生きていくことが何より大事であると自分なりの結論を出した。

何もかも貧しかった戦後の日本で、朝は朝星夜は夜星で頑張り続けた亡き母の姿は、師走になるとより鮮明に私の胸を打つ。


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