猫のつぶやき(年の瀬)

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「災」という一字を印象ずけた平成30年も終わろうとしている。
日記帳に刻んだ小さな文字に目を走らせば、自分の一年が再び戻ってきてくれる。そして私の歴史となって少しずつ稀薄になりやがて忘却の彼方へ遠ざかるのである。

今、この一瞬に思いを込め、耳をそば立て眼を凝らし、可能な限り自分を奮い立たせよう。

「まだ出来る 何が出来るのか」

街の風景に触れてみると、押し迫った暮れの気配が伝わってきて、何だか弾んで来る。新しい年を迎えるという事は、自分に加せる新しい目標を見つけ出すことではなかろうか。

まだ出来る、まだやれる。人生の妙味はこれからだ。終わりを見つめるのではなく、始まりを考えるからこそ新年の本当の喜びがあるのであろう。

新年を慶こび、初日の出に手を合わせ、元気で長生きするように、餅を食べ、邪気を払い、黒く日焼けするほどマメに勤勉に働けるように黒豆を食べるなど、それぞれの品に意味を持たせ、幸せが重なるようにお節料理を重箱に詰めるという念の入れ様。

知恵を絞った日本の正月の形は続いている。

渋滞する道路や混雑の列車をもろともせず、小さな子供を引き連れてでも里帰りする光景を「さもありなん」と思えるのも、新年を迎える高揚感の所為であろうか。

兎にも角にも、新年に期待し、新年からスタートし、新しい自分を見いだそう。目出度いことだ。


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