猫のつぶやき(まず一歩)

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お洒落な喫茶店は今日もわたしを穏やかな気分にし、衰退した脳幹にわずかなりとも新鮮な酸素を送り込んでくれる。独りよがりの納得かも知れないが、ワンコインに満たない料金で得たこの空間は、アイパットと携帯電話だけの入ったバッグ一つが従者のごとく在るだけだ。


勝手知った我が家では、目をつぶってでもどこに何があるかが即座に判断できるし、だらしなく膝をくずそうが、間食しようが、「障子に目あり」なんてとうに忘れてしまったようにいい加減でいられる。

そんな暮らしぶりを密かに夢見た時期もあったことを思い返せば、全面否定する由も無いが、やはり人は、「壁に耳あり、障子に目あり」 というスタンスで、微小な緊張を我が身に強いることは、運動会での徒競走のスタートラインで「ドン!」を待つ瞬時のドキドキ感に出会える。

喫茶店でなくても、一歩家を出てみると、そこには折に触れ何がしかの変化を発見したり、草花は勿論、海の色、風の匂いにも、枯渇しそうな脳は、忠実に反応してくれる。まず一歩、取り敢えず一歩、長い間私を私でいさせてくれた脳という天からの贈り物への償いとして、いろんな場所、様々な風景を味あわせてあげたい。昨日の空と今日の空、明日はどんな空の下。

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