猫のつぶやき(やはり野におけレンゲ草)

小器のなかで人の手厚い愛情を受け、芸術作品で賞を受ける盆栽の松もあれば、大地を抱え込んで自由奔放に伸びゆく松もあるようにである。
樹齢何千年という屋久島杉も、樹齢1000年にもなろうかという盆栽の松も、一つの種から大地を目指したのだ。
「美」 という感覚を持つ人間の傲慢は、様々な芽を摘み、削ぎ落としてきたのだ。
生きるということは、知らず知らずのうちにどれだけの傲慢さを発揮し、身勝手な判断をすることか。
70億の民の生き様を、太古の昔から共に生きたこの地球の様を、かれらはどう見ているのだろうか。 ふと、そんな感慨にふける時がある。明日はまた別のことを思うだろう。人間は勝手なものだ。
手にとるな やはり野におけ レンゲ草
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