猫のつぶやき(台風一過)
「久しぶりに見る夏の空だ」
「僕がこの家に来て初めての台風だったけど、あの雨の凄さにはまいったよ」
「ジェリーはちっちゃなくせに 大きな声を出して家中を走りまわっていたもんな」
我が家は浸水こそ免れたけれど、日本中に大きな恐怖と傷痕を残した台風12号、11号は何とか日本海に抜けたようだ。しかし、東北や北海道は、いまも大雨に襲われている。
あの嵐の中で、僕達の大勢の仲間は一体どうしているだろうか。「お腹すかしてるだろうね」じぇりーも僕も口には出さなくても同じことに思いをはせていたのだ。
「僕にできることってないかなあ」
じぇりーの心ねが優しく僕を癒した。
見上げると空は澄みきった蒼が広がり、久々の夏は僕の真骨頂の目覚めでもある。
「ジェリー! 行こう!」
僕とジェリーは水が引き、乾いた露地の真ん中で、ごろごろところがった。
「まあ、それで家の中を闊歩されたんじゃたまったもんじゃないよ」
母さんは相変わらず雑巾を持って待っている。
「いいんだ、怒っていながら、母さんは僕達の気持ちをちゃんと受け止めてくれているんだ」
僕とジェリーは何回もごろごろところがった。
嵐のあと……ゴン

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