猫のつぶやき(婆様たちのおしゃべり)
婆様たちの話は延々と続き、終わることをまるで意識の中に持ち合わせていないようにみえる。
「昔を語るようじゃ老いた証拠……なんて言うけど、わたしらの昔は昔じゃないよ、たったこのあいだのことじゃないか。
ああ、ああ、結構ですよ、老いてますよ。老いたからこそこうしておしゃべりを楽しんでいられるんだもの」
自慢の脚線をアピールしていた若いころのかけらも見当たらない婆様は、母さん達のサークルリーダーであるらしい。
僕のしっぽをこちょこちょとさわったり、アッカンベーをしたり、よほど猫に慣れているのか、どうも僕の方がたじたじである。
「猫寺ってのがあるんだと」
ホームレスの猫がどんどン増えて、「猫募金箱」をおき、病気になったり怪我をしたりした猫の病院代が賄われるのだという。怪我で3本脚になった猫を飼いたいといって引き取って行く若い夫婦。それを見送る住職の安堵とちょっと寂しい、けれど「よかったです」 という答え。 新境地で大事にされている写真が届き、心の温もりを感じた久々の映像でした。
婆様たちの何気ない会話は、TVの中からかき集めた身近な情報が何倍にも膨らんで、その日のお茶受けとなる。
僕は炬燵の中で、そんなこぼれ話を聞いていると、TVのなかった頃の婆様たちの子供のころのことが、一番盛り上がり、一番楽しい話題なのだときずかされた。今があるから昔が懐かしく、今を生ているから、明日の希望に繋がる。
炬燵の中で大半を過ごす僕の反省に、「猫が居てくれるだけで、ほんとに安らぐよね」
その言葉に救われ、またまた睡魔にほだされてしまったのである。
婆様たちよ、支離滅裂だろうが誇張であろうが、その日のうちに忘れ去る話題が最高。
雨が降ろうが、風が吹こうが、僕は炬燵でまるくなる。
炬燵で聞いています………ゴン
Cat hear in a kotatsu
人気ブログランキングへ




"猫のつぶやき(婆様たちのおしゃべり)" へのコメントを書く