猫のつぶやき(ワンダフルな朝)
駅前ロータリーを抜けると、国道188号線である。右に向かえば上り,左に向かえば下りである。コロナもなんとか終息の兆しを感じるせいか行き交う車もかなり多い。乗用車、トラック、バス、タクシー、バイクに自転車と、その車種を見るだけでも楽しい。目ま苦しい風景を眼下にしながらモーニングを頂く気分は、「戦後」と言われた時代をくぐり抜けたわたしには、贅沢の一つに違いない。
10年一昔と言う使い慣れた言葉は今ではそぐわない。自分の年齢が一年に二つ三つ増えているのではなかろうかと唖然とするのだから、10年と言う歳月は、たったこの前という感覚でしかない。
この街の駅前も都会のそれと大差なく変貌を遂げ、お洒落な喫茶店で屈託なく過ごす老若男女の姿が、今時の生き方を見せてくれる。
思えばただがむしゃらに、無我夢中で現実に向き合い、「これが人生、これが社会、これが運命」と全てを受け入れて走り続けた人生であった。それで全てを知り得たなどと言うほど愚でもあるまい。ガラス越しに見る風景は、この街のほんの一角にすぎないように、人生もそう単純ではない。
70億の人生模様が絡んで喜怒哀楽を生み出す。私もまたそんな中の一人に過ぎないのだ。どうやらまた一つ、何やら大きな課題を見つけ出したような気がする。
喫茶店の雰囲気は、私の年を一つ二つ取り除いてくれたようだ。リュックサックと運動靴でワンダフルな朝のひとときであった。
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