猫のつぶやき(母さん早く帰ってこないかなあ)

この道は人通りも少なく、車も通らず、僕の道みたいなもんさ。寒さ冷たさがわずかに緩んだ午後のひだまりで、毛繕いをしながら母さんの帰りを待っているんだ。 「ゴンのお土産買って来るからいい子にしてなさいよ」 僕はまるで小さい子供になったような錯覚を味わうこととなる。母さんはいつも母さんで、僕はいつまでも子供を演じていなければならな…
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猫のつぶやき(僕もお出かけ)

カーテンの向こうは朝とは言い難い闇を払いきれずにいる。国道をせからしく行き交うトラックの軋む音さえ風の中へまぎれこんでしまいそうである。 そんな寒さをもろともせず、母さんはモーニングにお出かけらしい。 何種類かの新聞と、誇張も甚だしい週刊誌に1時間をかけ、潮風に心臓を揺さぶられながら、珈琲の香りの消えないうちに帰…
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猫のつぶや(年を重ねること)

年が明けて、僕はめでたく一つ年を積み上げた。人間は年をとる事を目出たいと言いながら、また年を取ったよと迷惑そうな顔をして見せる。 「許したわけでも無いのに 勝手に年をとらされてしまった」 電話の向こうで、似たりよったりの会話で時間を持て余す友人相手に母さんは本気と冗談を混ぜ合わせながら、「ワンダフルな年にね」なんて長電話をし…
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猫のつぶやき(2018年を迎えて)

三日前は過去のこととなり2018年の三日目を迎えた。長く生きるのだと蕎麦で年を越し、粘り強くこの世へへばりつきたいと雑煮の餅を二つも喰らい、テレビを友として胃や口の休まることのない時間は、正月を口実に悠々と流れて行く。 ほんのすぐ其処で、何か言いたげに、何かしら恨めし気に、さも意味ありげに漂っていた2017年の顔や、事々や、思…
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猫のつぶやき(オモロイ人生)

42年間のサラリーマン生活に終止符を打った年から丁度10年を迎えようとしている。 42年と言う歳月は、私の人生のすべてと共にあったには違いないが、さして思い返してみるだけの価値を其処に見出せもせず、些細な出来事や、組織の中の人たちとの出会いや、当時の毎日の暮らしぶりなど、断片的に時折現れては消えていき、一瞬の懐かしさを置いていく。 …
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猫のつぶやき(昔も今も)

地球誕生が45億年前だと考えると、日本の歴史も世界のどの国も、手を延ばせばすぐにとどいてしまうたったこの前の出来事のように思えてくる。 神頼みも仏への依頼心も持たない横着な自分ではあるが、散歩がてらというか、運動のためだというか、気の向くまま自転車を一漕ぎした所が神社の前だった。長い石段を登り詰めると、透明な空気の層は全ての喧…
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猫のつぶやき(忘年会)

最高齢者は90歳、下は60過ぎと言う20名ばかりの忘年会は、終始笑いの中にあった。改めて年を聞く野暮の入る隙もないほど話題も豊富であり、ビートを効かせたカラオケも、先端をいく新曲を披露するプロ顔負けの面々に、些か度肝を抜かれた気がした。 一線を退いたとはいえ、いやはやしたたかに世を渡る見事さは、「老人」などと言わせない達人達である…
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猫のつぶやき(【時】を掴む)

洗濯機のスイッチを入れ、昨夜遅くに飲んだ珈琲カップを洗い、自家製ヨーグルトの出来栄えをついでに見て、本日予定のゴミを出す。お決まりの朝の行動は1時間でもお釣りが来る。 同じ1時間でも、自分の趣味に没頭していると時計の機能を疑ってしまうほど早回りする。 好きな学科の時間と嫌いな学科の時間とではかなり違いを感じた子供の頃を思い出す。…
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猫のつぶやき(時の流れは止められない)

月はじめだとか月の終わりだとか、何だかだと節目を殊更気にする癖がある。 大義がある訳でもないが、おおよそ日頃の怠慢を後ろめたく感じていることは否めない。 「雨にも負けず風にも負けず」人生の半分は会社の細やかな一員として、大した疑問も持たず突っ走って来たけれど、それすらも波に消された砂浜の足跡のようであり、甘いも辛いも霧の中へ溶け…
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猫のつぶやき(写真の整理)

古い写真の整理は思いのほか時間のかかるものだ。一枚とて捨てがたく、かと言って全てを保存する意味すら感じない。 卒業から半世紀をゆうに超えた同窓会の写真は、過ぎし日の面影すら消し去って、「誰?」と、しばし戸惑った可笑しさがよみがえる。 この世の1年は、あの世ではほんの一瞬にすぎないのだと聞く。 この写真の40名の面々が、それぞれの…
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猫のつぶやき(まだ諦めない!)

テレビで見る田舎の風景にほっとし、都会の風景に僅かな高揚感を掻き立てられる。 山野の神秘さを含んだ清涼感や、太陽の眩しさを呑み込んでしまいそうな海の輝きに、どれほどの価値も見出せなかったのは、目が覚めれば当然のようにその風景に自分は居て、そんな中に日常が繰り返されていたにすぎなかった。それが若さというものであろうか。 未来を…
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猫のつぶやき(カメラが追ってくる)

母さんが写した僕の写真は膨大である。 「ゴン 見ればみるほどイケメンだよね」 とても母さんには付き合ってられないと思いながら、褒められて知らんふりするほどキザでもない僕は、ついつい母さんの足元をくねくねと尻尾で照れてみせる事になるのだ。 カメラにきっちり収まるまで、母さんと僕の微妙な葛藤は、次第に絶妙なタイミングを…
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猫のつぶやき(11月の初めに)

2017年の始まりの日に、まるで無謀とも言えるほどの抱負を自身の中に持ち、手足の指の端々にまで指令を出し、その指令に忠実であろうと、時には追われ時には無視し、老いを蹴散らし蹴散らしきたけれど、これでいいのか? これでいいのか?と言う疑問はきえない。 残りすくない2017年ではあるがまだ2ヶ月ある。年の初めに溢れんばかりの力をもたら…
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猫のつぶやき(敦盛)

平敦盛(たいらのあつもり)は、若き笛の名手であった。 1184年の「一の谷の戦」で、源氏軍に押され平氏軍は敗走する。敦盛は大事な笛を忘れ、引き返した為に身方の舟は岸を離れてしまっていた。源氏軍に捕らえられた敦盛は、16歳の生涯を終えたのです。   思え…
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猫のつぶや(10月大好き)

10月は1年のうちで最も好きな月である。日中の日差しはともあれ、朝晩の心地よい澄んだ空気は、何かしら郷愁を誘う。 認知機能の衰退も、時には認めないわけにもいかないが、まだまだ大丈夫だと健康を自負している。 そんな我が大脳から噴き出してくる古い記憶の数々を、秋の風をBGMとし、透明な空間を占領する虫達を友として、一つずつ開いて…
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猫のつぶやき(駕籠に乗る人担ぐ人)

[駕籠に乗る人担ぐ人、そのまたわらじを作る人」 このことわざの解釈は人それぞれ微妙に違うけれども、正にそのようにして社会は成り立ち、バランスを保っているのだろう。 はて? 私は一体そのどこに収まっているのだろうか。 為政者達の戸惑いの中で、しぶとい駆け引きや、派手なパホーマンスを見せつけられると、 プライドだとか…
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猫のつぶやき(わたしの義)

長く人間をやっていると、少々のことでは心をゆさぶられることはない。大抵のことは経験をし、見聞きしているからであろう。 つい先日読みあげた 「壬生義士伝」著・浅田次郎 には心を揺さぶられた。 【生きる】ということ、【死ぬ】 ということ、【家族】という存在。史実に元ずいて書かれた一人の武士の壮絶な生き様は、かつてあった武士道と…
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猫のつぶやき(日記帳)

積み上げるほど書いた日記帳を、時折読み返してみたりしたものだった。来た道の険しさも厳しさも読み返す度に胸が痛んだ。 還暦を過ぎた頃、書き続けた日記帳を全て焼却した。自分の来た道を書き残して、時折振り返って懐かしむ。それがいったい何になろうか。誰のための日記なのか。 自分を変えよう! いや、そうではない、本当の自分を探そ…
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猫のつぶやき(一人と二匹の愉快な散歩)

雨もどうやら上がったらしい。いつものブロック塀の上でいつものように僕は待っているんだ。 先頭はマルチーズのピョコちゃん、続くは飼い主のおば様、殿(しんがり)は猫のクロちゃんである。三者三様に個性豊かで愉快な一人と二匹のお散歩は、誰もが目を細めるユーモラスな光景である。 クロちゃんがあの家に貰われて来た頃、マルチーズのピョコち…
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猫のつぶやき(古いラジオで聴いた古典落語の思い出)

ラジオが全盛期だった昭和30年代、学校から帰るとラジオを聴くのが楽しみだった。いつ誰が購入したのかさえ知らない古いラジオは、いつ誰が磨くのか知らないが木製でつやつやしていた。終戦の玉音放送もこのラジオで聞いた。 日暮れまではだあれも家にもどることもなく、積み上げたtマキの上で猫がのんびり昼寝をしていたり、庭の積石の隙間を上手に掘っ…
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猫のつぶやき(巣立つ日)

8月の初め、庭の松の木に巣作りをした野鳩を、こっそり観察してきた。 部屋の内に踏み台を置き、ガラス越しに息をひそめる日が続き、小さな2つの白いタマゴを確認できたのは、10日過ぎの夜明けであった。まるで作り物の様にじっと動きを見せなかった親鳩は、人の起き出す前に何処かで用をたし、水を飲み餌をついばみ、僅かの間巣を空けていたらしい。 …
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猫のつぶやき(らしさって何?)

《らしさ 》 と言う言葉を何気なく考える。人間らしく、男らしく、女らしくとか、先生らしく、医者らしく、子供らしくなどなどあげればきりがない。 其れ等にきちんと当てはまる定義などないのだから実に曖昧な個々 の勝手な想像でしかない。 自分はどうだろう。( 自分らしく) 自分って何? どう生きれば自分らしいのだろうか。在るが儘に…
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猫のつぶやき(政治屋)

北の挑発が次第にどぎつくなり,きな臭い様相を呈してきたという中、いつ迄 かけ学園 問題にばかり目を向けているのかと、苛立ちを覚える。 受け皿にもほど遠い野党の面々が、蛭のようにまとわりつく様をいつまでメヂアは追うのだろうか。即、世界の目が注目し、耳をそば立てる。 閉鎖中審査をするほどの問題とも思えぬ質疑応答を、誰のために放映…
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猫のつぶやき(鳩を迎えて)

庭の松の木をふと見上げると、まるで彫刻のようにじっとしている鳩をみつけた。 いつの間に、何処から集めてきたのだろうか、小枝や柔らかな繊維などを敷いて巣らしきものを作り、暑い日差しをわずかなりとも遮るような場所を確保している。 「あら!」  思わず私は声を出してしまったが、鳩は微動だにしない。初めて見る光景は、様々な想像をもたらし…
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猫のつぶやき(愚痴って終わる7月)

ミサイル打ち上げ成功と首領の顔、ロシアと中国の胡散臭いトライアングル。トランプ叩きのアメリカ。 何処を見渡しても、夢も希望も感じられないつまらぬ国でしかない。 次々に発生する台風や、蒸し暑い連続の日々が、人間の心まで歪にしてしまうのだろうか。 ここらで爽やかな風が欲しい。抜けるような青空と入道雲があれば、今の憂鬱から脱出で…
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猫のつぶやき(花火)

暮れた川面に突如打ち上がる花火は、体に張り付いた年来のわだかまりや塵芥の類の諸々を大音響とともに連れ去る。一瞬の絢爛は、心を揺さぶり穏やかな満足感と許容の広がりを置いて行く。 川風のやさしさを味わったのは何年ぶりのことだろう。防波堤に座り足をぶらぶらさせながら、次に上がる花火を待つ我が姿は、暗がりの中ではしゃぐ子供達と何らかわりは…
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猫のつぶやき(国の未来)

公船が九州北部に侵入したり、青森沖に侵入したり、 南シナ海に我が物顔で勝手に島を作り軍事基地としたり、サンゴも不法にさらばい、尖閣までも自国の所有物だと主張する。 急激に台頭してきた無法者の集団としか思えないそんな国のことをメデイアはもっと厳しく、もっと執拗に世界へ発信し続けるべきではないかと思う。 国連の常任理事国として、ここ…
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猫のつぶや(名古屋場所がおもしろい)

大相撲名古屋場所が面白い。   扇子やうちわが気ぜわしく交錯する館内にあって、土俵の周りがテレビに映し出されると、いつも決まって同じ場所に同じ顔ぶれを何人もみいだす。 "ほう!" 今日もあの人だ、今日の衣裳もよく似合っている。そんな風に先ずは外観から始まり、15日分のチケットを買ってんだ、きっと相撲大ファンなんだ。ゆとりある…
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猫のつぶやき(トマトの存在)

ミニトマトを植えてみよう。爽やかな空の蒼と心地よい春の日差しが、無精者の私をふとそんな気持ちにさせたのだろうか、即刻二本の苗木を購入した。 「ジャックと豆の木」を思わせるように、2本は競い合って天を目指した。10センチばかりの苗木だったが、我が家が思いの外気に入ったのか日々ぐんぐんと伸び続け、秋田竿灯のように規則正しい配列で実を付…
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猫のつぶやき(捨てる神拾う神)

「右は黄金、左はブルースカイ、君の目って凄いじゃないか」 クロちゃんはただただ黙って塀の上の僕を見上げていた。黒い毛並みは夏の日差しを受けて一層艶やかで落 ち着いた大人の猫の貫禄を見せている。年の頃など分かりはしないが、僕より一つ二つは下に違いない。 クロちゃんの出自などどうでもいいことだが、母さんの話を総合すれば、どうや…
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猫のつぶやき(猫でよかった)

「今日もいい天気だよ、母さん」 僕は弾んだ声で言った。母さんはこんな夜中に突拍子も無いこと言うんじゃないと少しばかり三角目をした。それから時計を指差して二等辺三角形の目を僕の鼻の先まで近づけると 「草木も眠る丑三つ時………」 そう言ってまた寝てしまった。猫の僕とサイクルは違っても、母さんはできるだけ僕に合わせよ…
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猫のつぶやき(消えた柳行李・やなぎごうり)

古い柳行李が押入れの中でやたら幅をきかせていたが、母さんの断捨離作戦によりついにその姿を消すこととなった。 そもそもこの古めかしい柳行李が我が家に存在すること自体、誰の関心もひくこともなかったが、母さんにはそれなりの理由があったのだと思う。僕は何度かこの柳行李の中で新鮮な気分を味わい、僕だけの秘密の寝ぐらとして密かな喜びとしたもの…
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猫のつぶやき(僕は家族の一員だ)

わずか10センチ余りしかないブロック塀の上が僕にとって格好の通路であるが、公園のベンチのように、ひと時の憩いの場所にもなっている。 ここに座って眺める風景はいつも新鮮で、、人間社会にすっかり溶け込んだ気持ちにさせてくれるんだ。 僕の存在をアピールするわけではないが、此処にじっとしているだけで誰彼なく声をかけて通るし、ちょっとばか…
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猫のつぶやき(水無月に思う)

6月に突入した。「水無月」と書いてみ・な・ず・きと読ませる陰暦は今の5月を指す。 田んぼに水をひき、田植えの準備をする時期だから水の月なのだと聴くと、実にわかりやすい。 水を引き入れた田の表面を撫ぜるように風が渡って、校庭の桜の葉を揺らした。 あの桜の木はどうなったろう。校舎も昔の記憶を呼び戻すものは見当たらない。先生も孫のよ…
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猫のつぶやき(教育無償化?)

義務教育を終え、高校に行くか就職するかという決断が人生最初の岐路であった時代。戦後の貧しさを引きずっていた15歳であった。 父親であったり兄であったりと、戦争による犠牲者を抱えていてどこの家も決して裕福ではなかった。親の苦労を見て育った彼等の心には早く親を楽にしてあげたいという思いが何よりも優先した。 「集団就職」という言葉がいつも…
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猫のつぶやき(道は人の心に通ず)

どんな批判にも屈することなく、ただただミサイル実験を繰り返す首領様。 国と国との約束事も政権が変われば反古にして平気な国民性を持つ国。 他国のものは我が国のものとばかりに、あれよあれよと周辺の海を取り込むしたたかさ。歴史的事実も何もあったもんじゃない。やったもん勝ちの奇妙な周辺国. .数々の情報には目や耳を覆いたくなる…
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猫のつぶやき(心地よい居場所)

慌ただしい日々は記憶を刻むことさえ忘れて走り去る。 焦点を何処に合わせるのでもなく彷徨いがちな高齢者が公園のベンチや公共施設のロビーの椅子を温めている姿を見かけると、ここに居場所を見つけ出したのかとほっとしながらもなんだかもの悲しい気分はぬぐえない。 (老いてこそ人生)という意味深い言葉も、ついこの前までは私を当然のように通…
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猫のつぶやき(独裁者の終わる時)

「中国が北朝鮮の経済的な生命線だ」 アメリカ大統領トランプ氏はこう指摘する。 だが中国がこれまでどう動いたのか。なにも出来なかったではないか。出来ないのではなく、何もしなかったに等しい。どうしてもそんな中国に期待などできるものかと思ってしまう。 持ちつ持たれつの関係でこれまでやってきた。その中でうごめく両国の利害が、大きな河の流…
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猫のつぶやき(お花見)

猫の僕たちには花見という行事はない。でも桜の花が咲くころになると、心が自然に湧きたってくる。寒い冬を抜け出した喜びからでもあろうか。 あちこちの桜の名所はどこも人、人、人で賑わいをみせている。そうしてみると、僕らも人間も同じなんだと、ちょっとばかり嬉しい。 花に集う人それぞれが皆幸せそ…
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猫のつぶやき(さくら咲く)

再び戻ることのないこの一瞬一瞬tの、時の貴重さをおろそかにしてはいけないと、口では簡単にいえるけれど、明日という日が必ず来ることを無意識のうちに確信しているからであろうか。 桜の開花がそこここで告げられ、いよいよ時は爛漫の春へとステージは変わる。 近所の子供達と桜の下で、母の手作り弁当を開いた時が、私の中の最初の春の思い出で…
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猫のつぶやき(卒業)

卒業の季節。子供だけではなく生涯教育を受けた高齢者もまた3月をもって修了である。しかし、4月からまた元気であればほとんどが継続する手続きをする。老いを背負ってはいても、様々なジャンルで上手く時間を活用している人達の嬉々とした生き方はかっこいい。 小学校を始め何度か卒業という儀式はしたけれど、卒業したという感慨に身をおいたことな…
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猫のつぶやき(新聞を読んで)

新聞を読んでいるとふと目にした「曽野綾子」のエッセーが面白い。 【小さな親切大きなお世話】という欄に「教育勅語をすべて否定していいか」というタイトルであった。 学校で教育勅語を毎朝大きな声で読み上げたのだという。私の兄姉達もよく暗唱していた。幼かった私は、その意味などなにもわからず兄姉のそばでうる覚えをしたものだった。 私は教育…
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猫のつぶやき(証人喚問)

僕は猫だから人間の言葉で表現することは出来ないけれど、こうやって書いて意思を伝えることは出来るんだ。母さんが教えてくれたんだ。何年もかけて根気強く僕と母さんは勉強したんだよ。 今僕が関心を持っているのは、テレビ画面を通して見る人間なんだ。人間の言葉や、表情や、姿形。それをじっと見ているのが面白くて楽しいんだ。 「何か面白…
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猫のつぶやき(弥生の月)

村上春樹の小説を再現したような月が、雲を押しのけるように顔を出した。まだ夜には間があると思ったか、再び厚い雲を被ってしまった。私が思い出の引き出しを探るしばしの時を待ってくれたのだろうか。 月はこんなに大きかったかと、今更ながら驚嘆したのである。 「名月を 取ってくれろと泣く子かな」  大きな月を見ると 小林一茶の俳句…
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猫のつぶやき(新聞を読んで思うこと)

新聞を読むことで、今起こっている世界の出来事、世界の動きが伝わる。国の政治、近隣諸国の情勢、危機管理の問題から安全保障等、隅々までもらすことなく目を通すとなると、かなりの時間を要する。 昔から新聞は、公平公正で真実の情報伝達だという潜在的な認識があった。年齢を重ね、経験を重ね、人生の下り坂の途上に立ってその確信は次第に崩れていき、…
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猫のつぶやき(愛のない笑顔はいらない)

「増長」と言う言葉が昨今私の中を暗雲の如く漂い続けているのには訳があります。 「都民ファースト」を掲げて登場した彼女の会見を見ながら、一人憮然とするしだいである。人の尊厳を鼻であしらったような言葉を平然と吐き捨てる態度は、女豹のような冷酷さを感じてしまう。時折口元だけで笑ってみせる笑顔は、真に反するもので、(自分ファースト)のよう…
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猫のつぶやき(アカデミー賞に思う)

1929年に設立されたアカデミー賞の目的は、アメリカ映画の健全な発展を目的として始まったものだった。この度の第89回目となる授賞式がTVで放映されたが、これまでの授賞式とはかなり違っていた。 私とは何の関係もない事なのに、何故か書かずにいられない衝動があった。 映画と言う芸術に対し、キャストやスタッフの成果を讃える最高峰の受賞に沸く…
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猫のつぶやき(ハナとの再会)

私は猫のゴンと言います。何年か前になりますが、我が家にちょくちょく遊びにくる子猫がおりました。名前は《ハナ》と言いました。私もハナも住処を追われた悲しい過去を持つもの同士だったせいか、すぐに話も出来たし私を親のように慕ってくれました。 ハナと過ごす時間はとても優しくいられたし、ハナがじゃれついてくる愛くるしい姿は、本当の親子になっ…
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猫のつぶやき(武者小路実篤)

「武者小路実篤」と言う作家にのめり込んだのは中学生になったばかりの頃だった。図書室に並んだ彼の作品はすぐに完読した。学校の図書室は狭く質素なものだったが、戦後の貧しさなど何処かへ吹っ飛んでいくほどの充実した日々を生み出していた。数少ない図書であっても、本屋もない田舎の子供たちには、正にダイヤモンドのように大切に扱われていた。 学校…
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