猫のつぶやき(猫でよかった)

「今日もいい天気だよ、母さん」 僕は弾んだ声で言った。母さんはこんな夜中に突拍子も無いこと言うんじゃないと少しばかり三角目をした。それから時計を指差して二等辺三角形の目を僕の鼻の先まで近づけると 「草木も眠る丑三つ時………」 そう言ってまた寝てしまった。猫の僕とサイクルは違っても、母さんはできるだけ僕に合わせよ…
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猫のつぶやき(消えた柳行李・やなぎごうり)

古い柳行李が押入れの中でやたら幅をきかせていたが、母さんの断捨離作戦によりついにその姿を消すこととなった。 そもそもこの古めかしい柳行李が我が家に存在すること自体、誰の関心もひくこともなかったが、母さんにはそれなりの理由があったのだと思う。僕は何度かこの柳行李の中で新鮮な気分を味わい、僕だけの秘密の寝ぐらとして密かな喜びとしたもの…
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猫のつぶやき(僕は家族の一員だ)

わずか10センチ余りしかないブロック塀の上が僕にとって格好の通路であるが、公園のベンチのように、ひと時の憩いの場所にもなっている。 ここに座って眺める風景はいつも新鮮で、、人間社会にすっかり溶け込んだ気持ちにさせてくれるんだ。 僕の存在をアピールするわけではないが、此処にじっとしているだけで誰彼なく声をかけて通るし、ちょっとばか…
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猫のつぶやき(水無月に思う)

6月に突入した。「水無月」と書いてみ・な・ず・きと読ませる陰暦は今の5月を指す。 田んぼに水をひき、田植えの準備をする時期だから水の月なのだと聴くと、実にわかりやすい。 水を引き入れた田の表面を撫ぜるように風が渡って、校庭の桜の葉を揺らした。 あの桜の木はどうなったろう。校舎も昔の記憶を呼び戻すものは見当たらない。先生も孫のよ…
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猫のつぶやき(教育無償化?)

義務教育を終え、高校に行くか就職するかという決断が人生最初の岐路であった時代。戦後の貧しさを引きずっていた15歳であった。 父親であったり兄であったりと、戦争による犠牲者を抱えていてどこの家も決して裕福ではなかった。親の苦労を見て育った彼等の心には早く親を楽にしてあげたいという思いが何よりも優先した。 「集団就職」という言葉がいつも…
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猫のつぶやき(道は人の心に通ず)

どんな批判にも屈することなく、ただただミサイル実験を繰り返す首領様。 国と国との約束事も政権が変われば反古にして平気な国民性を持つ国。 他国のものは我が国のものとばかりに、あれよあれよと周辺の海を取り込むしたたかさ。歴史的事実も何もあったもんじゃない。やったもん勝ちの奇妙な周辺国. .数々の情報には目や耳を覆いたくなる…
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猫のつぶやき(心地よい居場所)

慌ただしい日々は記憶を刻むことさえ忘れて走り去る。 焦点を何処に合わせるのでもなく彷徨いがちな高齢者が公園のベンチや公共施設のロビーの椅子を温めている姿を見かけると、ここに居場所を見つけ出したのかとほっとしながらもなんだかもの悲しい気分はぬぐえない。 (老いてこそ人生)という意味深い言葉も、ついこの前までは私を当然のように通…
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猫のつぶやき(独裁者の終わる時)

「中国が北朝鮮の経済的な生命線だ」 アメリカ大統領トランプ氏はこう指摘する。 だが中国がこれまでどう動いたのか。なにも出来なかったではないか。出来ないのではなく、何もしなかったに等しい。どうしてもそんな中国に期待などできるものかと思ってしまう。 持ちつ持たれつの関係でこれまでやってきた。その中でうごめく両国の利害が、大きな河の流…
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猫のつぶやき(お花見)

猫の僕たちには花見という行事はない。でも桜の花が咲くころになると、心が自然に湧きたってくる。寒い冬を抜け出した喜びからでもあろうか。 あちこちの桜の名所はどこも人、人、人で賑わいをみせている。そうしてみると、僕らも人間も同じなんだと、ちょっとばかり嬉しい。 花に集う人それぞれが皆幸せそ…
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猫のつぶやき(さくら咲く)

再び戻ることのないこの一瞬一瞬tの、時の貴重さをおろそかにしてはいけないと、口では簡単にいえるけれど、明日という日が必ず来ることを無意識のうちに確信しているからであろうか。 桜の開花がそこここで告げられ、いよいよ時は爛漫の春へとステージは変わる。 近所の子供達と桜の下で、母の手作り弁当を開いた時が、私の中の最初の春の思い出で…
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猫のつぶやき(卒業)

卒業の季節。子供だけではなく生涯教育を受けた高齢者もまた3月をもって修了である。しかし、4月からまた元気であればほとんどが継続する手続きをする。老いを背負ってはいても、様々なジャンルで上手く時間を活用している人達の嬉々とした生き方はかっこいい。 小学校を始め何度か卒業という儀式はしたけれど、卒業したという感慨に身をおいたことな…
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猫のつぶやき(新聞を読んで)

新聞を読んでいるとふと目にした「曽野綾子」のエッセーが面白い。 【小さな親切大きなお世話】という欄に「教育勅語をすべて否定していいか」というタイトルであった。 学校で教育勅語を毎朝大きな声で読み上げたのだという。私の兄姉達もよく暗唱していた。幼かった私は、その意味などなにもわからず兄姉のそばでうる覚えをしたものだった。 私は教育…
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猫のつぶやき(証人喚問)

僕は猫だから人間の言葉で表現することは出来ないけれど、こうやって書いて意思を伝えることは出来るんだ。母さんが教えてくれたんだ。何年もかけて根気強く僕と母さんは勉強したんだよ。 今僕が関心を持っているのは、テレビ画面を通して見る人間なんだ。人間の言葉や、表情や、姿形。それをじっと見ているのが面白くて楽しいんだ。 「何か面白…
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猫のつぶやき(弥生の月)

村上春樹の小説を再現したような月が、雲を押しのけるように顔を出した。まだ夜には間があると思ったか、再び厚い雲を被ってしまった。私が思い出の引き出しを探るしばしの時を待ってくれたのだろうか。 月はこんなに大きかったかと、今更ながら驚嘆したのである。 「名月を 取ってくれろと泣く子かな」  大きな月を見ると 小林一茶の俳句…
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猫のつぶやき(新聞を読んで思うこと)

新聞を読むことで、今起こっている世界の出来事、世界の動きが伝わる。国の政治、近隣諸国の情勢、危機管理の問題から安全保障等、隅々までもらすことなく目を通すとなると、かなりの時間を要する。 昔から新聞は、公平公正で真実の情報伝達だという潜在的な認識があった。年齢を重ね、経験を重ね、人生の下り坂の途上に立ってその確信は次第に崩れていき、…
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猫のつぶやき(愛のない笑顔はいらない)

「増長」と言う言葉が昨今私の中を暗雲の如く漂い続けているのには訳があります。 「都民ファースト」を掲げて登場した彼女の会見を見ながら、一人憮然とするしだいである。人の尊厳を鼻であしらったような言葉を平然と吐き捨てる態度は、女豹のような冷酷さを感じてしまう。時折口元だけで笑ってみせる笑顔は、真に反するもので、(自分ファースト)のよう…
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猫のつぶやき(アカデミー賞に思う)

1929年に設立されたアカデミー賞の目的は、アメリカ映画の健全な発展を目的として始まったものだった。この度の第89回目となる授賞式がTVで放映されたが、これまでの授賞式とはかなり違っていた。 私とは何の関係もない事なのに、何故か書かずにいられない衝動があった。 映画と言う芸術に対し、キャストやスタッフの成果を讃える最高峰の受賞に沸く…
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猫のつぶやき(ハナとの再会)

私は猫のゴンと言います。何年か前になりますが、我が家にちょくちょく遊びにくる子猫がおりました。名前は《ハナ》と言いました。私もハナも住処を追われた悲しい過去を持つもの同士だったせいか、すぐに話も出来たし私を親のように慕ってくれました。 ハナと過ごす時間はとても優しくいられたし、ハナがじゃれついてくる愛くるしい姿は、本当の親子になっ…
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猫のつぶやき(武者小路実篤)

「武者小路実篤」と言う作家にのめり込んだのは中学生になったばかりの頃だった。図書室に並んだ彼の作品はすぐに完読した。学校の図書室は狭く質素なものだったが、戦後の貧しさなど何処かへ吹っ飛んでいくほどの充実した日々を生み出していた。数少ない図書であっても、本屋もない田舎の子供たちには、正にダイヤモンドのように大切に扱われていた。 学校…
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猫のつぶやき(早起きは三文の徳)

夜が明けたばかりの国道沿いの道を行くと、身も心もしゃきっとする。海から上がってくる太陽を今迎えようとする空は、昨日まで身につけていた全てのものを浄化するように私を優しく包み込む。 工場の煙突が吐き出す煙も、山を背に建ち並ぶ人間の住処も、美しい風景として目を奪う。 白い煙は空に溶け込んでいき…
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猫のつぶやき(アメリカのリーダー)

ドナルド・トランプ大統領の一挙手一投足を世界の目が追う。 メディアの報道次第で、表現する言葉次第で、鬼にも邪にもなる。 一国を統卒するだけではなく世界を背負う存在は、民主主義に則って国民が選んだのだ。今更「認めない」とか「やめろ」とか騒ぎ立ててもなにかしらアメリカという大国のイメージにそぐわない。 彼の一言一句が世界中を震撼さ…
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猫のつぶやき(新しい風に乗って)

元旦、そして小正月。あっという間に走り去ってしまったが、どの日を振り返って見ても、のんべんだらりと過ごした日はなかった。カレンダーは予定の書き込みで埋まり、日がな一日コタツでテレビの守りをする事もなく、自分の描いた線上を上手く歩いた。 かつてない自分の生き方を見出したような新鮮な喜びが心を潤す。 錆びかけた重い扉の向こうに広がる…
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猫のつぶやき(松の内は終わった)

「松の内」も関東・関西、或いは地域によって違いがあるが、最近では家々で少しずれもあるようだ。 1月7日をもって飾り納めを行うよう江戸幕府よりの通達がきっかけで関東地方では7日までを松の内とする傾向が広まったという。 玄関のしめ飾りを日暮れとともに外した。正月に限らず毎日が休日の身である私の怠慢を何となく申し訳ないと思う気持ち…
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猫のつぶやき(イソップ寓話をもう一度読もう)

「アリとキリギリス」や「カラスとキツネ」「北風と太陽」 など 時を忘れて読みふけった子供の頃の記憶は、決して忘れることはないだろう。 1593年に日本に紹介された「イソップ寓話」である。この寓話は紀元前6世紀の古代ギリシャの作家アイソーポス(イソップ)の作品である。 わかりやすく、誰の心にもストレ-トに納得させる真理がある。…
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猫のつぶやき(飛べ!2017年)

2017年。新年の節目ごとに夢も希望も微妙に変わりはしたものの、自分自身を虫眼鏡でも観るように、反省を込めた上で修正をする。 身の丈を途方もなくはみ出した夢を抱き、その実現を求め、がむしゃらに前を向いていた子供の頃が、今は眩しいほどに懐しい。 戦後という名のトンネルは長かったが、希望という炎の消えることはなかった。オリンピッ…
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猫のつぶやき(2017年が待つ)

暮れて行く2016年を思う。同時に膨大な時を刻んだ証しである己の凄まじい肉体の変化を、また一年重ねることにもなる。 古い家が解体され、日々平地になって行く進捗状況を見かけたりすると、この家の歴史に一つのピリオドが打たれたのだと思った。かつては季節の花で通る人を足止めしたものだった。生垣の向こうにときおり笑顔の老婦人が見え、なぜかホ…
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猫のつぶやき(原っぱへの招待)

この原っぱは、ある意味僕のオアシスとも言える。この原っぱには懐しい匂いがあちこちにちらばっていて、僕のストレス解消には一番居心地いい。 近ごろでは、原っぱなんてなかなかないんだ。どんな所にも家が建ち、僕らの暮らしも少しづつ時代の波に押しやられてしまい、猫本来の自由で穏やかな暮らしも、結構難しくなってきたよ。 「猫かわいがり」…
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猫のつぶやき(決断)

私が知り得た相手の全てを心に描き、一枚一枚丁寧に書いてきた年賀状であったが、その作業も昨年から停止した。私に大きな変化があったわけではないが、高齢ともなると、友人・知人がいつの間にか永遠の旅立をしていまっていたり、嫁ぎ先の娘の家に厄介になったり、施設に入り現状も把握できない友人もいたりと、周囲は様変わりしてしまった。それならばと思い切っ…
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猫のつぶやき(ママジャムの味)

なんだかんだと猫の僕に話しかけてくる母さんだが、〈ママジャム〉作りの時だけは何一つ喋らない。僕はつまらなくて、母さんの気を引くことばかり考えている。ローカを走ってみたり、おやつが有る戸棚の前でじっと座って見たり、裏の出入り口で開けてくれるのを待つふりをしたりと、あの手この手の気を引く作戦は、まあまあ今のところ成功している。 きょうはグ…
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猫のつぶやき(少子化時代)

少子化に歯止めがかからない現代では想像できないかもしれないが、私の子供の頃には、5人、6人の兄弟や姉妹は普通で、10人の子供がいる家も決して珍しいことではなかった。 大勢の家族のいる家に遊びに行くと、玄関は足の踏み場もないほど大小の履物でごった返していた。親は細かいことは言わず、幾つも年の離れた姉さんが、 「履物はきちんと揃えな…
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猫のつぶやき(一本の道)

―――過ぎていった懐旧こそ、老いた日々 の充実のための糧でもある。それは決して 過去への執着だけではなしに 、将来への 新しい期待を育んでくれる――――― 石原慎太郎著「老いてこそ人生」の一節です。著者が 太陽の季節 で芥川賞を受賞した昭和31年頃、女学生だった私は、本屋の前を素通り出来なかった。その作品を読まずとも、雑誌を埋め…
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猫のつぶやき(参道を行く)

いつの頃だったろうか、柏手を打ってぼそぼそと何かをお願いしたのだろう。きっとその頼みが叶うと信じ、神社の長い石段を何度も振り返り仰ぎ見た帰り道、友達の一人が言い出した。 「うちのおばあちゃんがね、神様や仏様にお願いばかりするのはよくないって」 何で、何で、とみんなが聞くと、全ての人の願いを叶えようとしたら、どんなに大変な事か…
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猫のつぶやき(明日に紅顔夕べに白骨)

朝には紅顔ありて夕べに白骨となれる身なり‥‥‥‥‥蓮如上人の「白骨の章」をじでいった友人は、何故自分は此処に居るのだろうか、いったい何があったと言うのだろうか、と今も山道で迷った人のように、四方を見渡しながら来た道を振り返っているのではないだろうか。 「上手くはないけど苦心惨憺したのよ」 そう言いながら初めて挑戦した漢詩を取…
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猫のつぶやき(今が素晴らしい)

道は果てしなく続いていた。周りは霧の中を行くように、薄ぼんやりとしていて、目に入るものと言ったらただただ道の白だけであった。何故自分は此処に居るのだろう。何処へ行こうとしているのだろう。何の為に。 私は立ち止まり、じっと目を凝らして見た。次第にあたりの様子が目に馴染んでくると、道端に何やらうごめいているのが見て取れた。 「‥…
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猫のつぶやき(青空のもと)

きのうまで半袖で過ごしたのに、今日はそんなわけにはいかないほど秋の深まりは急激に訪れた。 雨や曇りの日が続いた後の晴れ渡った空の青は、まさに「日本晴れ」といえる。 そんな日の朝刊を広げると、世界の今の有り様がざっと把握できた気がしてほっとする。世界の中の日本の現状、近隣諸国の理解し難い行動や、陰鬱な独裁者の受け入れ難い政策も…
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猫のつぶやき(私の原風景)

コスモスが至る所で咲いている。「調和」「純潔」 「謙虚」などといろいろな花言葉がついているが、外来種でありながら、「秋桜」という日本人の心とも言える桜の字をもらっていることからも、コスモスがいかに愛されているかが分かる。 舗装された道を避け、橋一つ渡ると堀川に沿って自転車が一台通れる自然道が長く続いていた。春はスミレ、夏はハマナ…
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猫のつぶやき(同窓会の案内状)

秋の気配を肌で感じる季節になると、決まって同窓会の案内状が届く。 役員の並々ならぬ苦労があったはずであるが、ろくに労いの文句も書かず、欠席の二文字だけで返送を繰り返してきた。何気ないたった一枚のハガキには違いないが、あっという間に一年が経ち、今年も多分行けないだろうと思うことが、いつの間にか行かないだろうになり、行かないと結論づけるこ…
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猫のつぶやき(母は永遠なり)

私が31歳 の冬、母はあちらの世界へ行く儀式を終えてからすぐ、私の体内で暮らしているのだと思っている。それが唯一末っ子の独断的優越感なのかもしれない。どこへ行くのも母と共に行動し、なにを食べても2人で分け合っているのだと思うことで、日々の暮らしは張りのある不思議な力に支えられている。 昭和一桁生まれの姉達は、その達者な口はさて置き…
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猫のつぶやき(秋だぞ!)

「ひねもすのたりのたりかな」…ってところかなあ。こんな僕の間延びした様な写真を貼り付ける母さんは、きっと僕に何かを要求しているんだと思う。解る気がする。 人間って、自分以外の者には敏感に反応するが、自分にはやたら寛容である。僕は自分の年齢を知らないが、母さんと上手くコミニケーションとれているところを見ると、阿吽の一人と一匹はおそらく同…
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猫のつぶやき(未来は果てしなく)

後期高齢者と言う命名を頂いて久しい。前期であろうが後期であろうが、高齢者であることには違いない。 あっちが悪いこっちが悪いと顔を合わせる度に誰かれなく愚痴るけれど、聞く方も右から左へ難なく交わしてしまうテクニックもなかなかのもんだと自我自讃している。 肉体の衰えは、人生にピリオドを打つ日の連想の始まりでもある。自分の歩いて来た道…
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猫のつぶやき(学びも仕事も年齢関係ないでしょ)

101歳の現役女性カメラマンの顔は輝いている。「お婆さん」などと、とても言えない深い知的な美くしさに溢れていた。これまでに名だたる多くの人達の顔が、そのファインダーから世に送り出されたことだろう。 写真に映し出された映像には、目の前で見る現実を決して取り繕えない真実と、本質が映し出される。 …
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猫のつぶやき(リオ五輪・2016)

2016・リオ・オリンピックの開幕である。太陽の国、サンバの国ブラジルに南米初となる聖火が17日間燃え続ける。高い芸術的センスと熱い情熱で表現された斬新で美しい開会式は、見る者を虜にした。 日本から1万9千キロも離れた地球の裏側で、205もの国と地域のアスリート達が力や技を競う平和の祭典が、大きなトラブルもなく進行することを祈らず…
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猫のつぶやき(太鼓の音よ遠くへ響け)

夏休みの最大のイベントは盆踊りであった。母が夜なべに作った藁草履を、赤い鼻緒の下駄に履き替え、まだ日の高いうちから出かけて行った。櫓の周りは、糊の効いた浴衣の子供達が占領して、勝手気儘に大太鼓を打ち鳴らしていた。その音を聞くだけで、高揚感で湧き立った。やがて日が落ち大人達が登場すると、ガキ大将もおしゃまな女の子もぐっとしおらしくなった。…
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猫のつぶやき(選挙戦風景)

参議院選挙が終わり、東京都知事戦でTVは姦しい。投票権のない地方から見ると、笑えないお笑い芸人よりも面白く映る。 立候補者は、トンカツに添えた刻みキャベツのように山盛りである。 マスコミの調査結果で三人の顔ばかりがアップで放映される。大した政策も、未来のビジョンも持たずして、「馬鹿じゃないからこれから勉強しますよ」などと言う輩も…
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猫のつぶやき(永遠の記憶)

誕生した時の記憶は、2・3才頃までは覚えているらしい。人間の脳は記憶と忘却の働きを持つことで、うまくバランスがとれているのかもしれない。それにしても高齢と共にバランスの悪い脳の奥底に、誕生して間もないある日のことが、忘却機能のボルトが固すぎたのか今もずっと脳の皮質に残っている記憶がある。 やっと目が見えるようになった日、枕元に立て…
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猫のつぶやき(イギリスと日本)

イギリスのEU離脱のニュースが世界を一瞬でかけめぐった。日本からイギリスまでの距離は、おおよそ地球の4分の1周だと言う。遥か遠い国ではあるが、 ジェントルマンの国、文化的高水準の国という印象は子供の頃の耳学問から得たものである。 この国の何を知っているわけでもないが、清廉な感覚で親しみをもっていた。周囲を海に囲まれている国が育ん…
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猫のつぶやき(未来は今日からはじまる)

「断捨離」という言葉もそれなりの年齢層の間では耳慣れた定番である。 「何してる?」 「断捨離」 電話の向こうの様子はそれ以上言わずとも、なるほどとうなずける。友人知人、隣人親戚が、一人、また一人と永遠の別れを告げるたびに、やがて行く道なのだと我が身を思い我が心に問う。 「どう? 人生の味」 「自分の…
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猫のつぶやき(かっこよく生きたい)

先日広島を訪れたオバマ大統領はカッコよかったよ。僕もカッコよくなりたいなとちょっとばかり高望みしてみたんだが、中身が備わっていないと本当のカッコ良さではないんだと、母さんに笑われちゃったんだ。 「ゴンはとても素晴らしい猫だよ」 って口癖のように吹聴している割には僕には結構シビアである。 部屋の隅でこっそり鏡の前に立ってみた。…
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