猫のつぶやき(オバマ大統領が来た日)

オバマ大統領の顔が車の厚いガラス越しにわずかに見えただけで、「本当にオバマ大統領がいたんだ!」と思わずインタビューに答えていた青年の声が、率直に嬉しかった。なんだかんだと理屈をこねればそれなりにうなずけるけれど、戦後初めて広島の地へ立った彼の勇気と決断は、彼でなければ果たせなかったに違いない。テレビ画面を通して、世界中の目が集中したであ…
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猫のつぶやき(僕の好きな場所)

住人のいない家がそこここに目立つようになった。シャッターの閉まったままの商店街のように、歯の抜けたような寂しさはぬぐえない。 草はジャックと豆の木のように天に向かって這い上がり、これぞまさしく草ぶき屋根というもんだ。 僕にとってはじつに居心地の良いオアシスと言える隠れ家である。上から眺めていると面白い場面に遭遇するからたまん…
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猫のつぶやき(月性と月照)

瀬戸の海には釣り舟がたゆとうて、白砂を枕に聞く心地よい波音は、悠久の時を刻みながら、今も昔も人の心を様々に彩ってきたであろう。黙っていても独り楽しめる招待席のようである。 こんな海の広がりを前にし、琴石山を背にして1817年 月性 は「妙円寺」という寺で誕生した。 32歳の時、[;清狂草堂] ;という塾を開き、幕末に活躍した…
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猫のつぶやき(母の日に思う)

「はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざりじっと手を見る」 という啄木の歌を感傷的にとらえ、腹の底まで共感したものであるが、萌えるような若葉と、爽やかな風がもたらす五月という気候のせいもあってか、もっと大らかに、一呼吸してその言葉を受け止めるようになった。 じっと手を見ながら、そんなに自信をもって我が手をまじまじと見つ…
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猫のつぶやき(縮景園)

隅々まで手の行き届いた縮景園は緑にマッチした花の鮮やかさが、茶会にやってきた和服の女性達の華やぎにも一役かっていた。 見上げれば、首の骨が後ろへ ひん曲がりそうな高層ビルが林立する超近代的街の一角に、400年の軌跡が再現されていることに驚かされる。 1619年に広島藩主として入城した 浅野長晟が、家老で茶人であった 上田…
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猫のつぶやき(時よ止れ!)

吉田松陰は29歳と言う若さで人生を終えた。その彼が 「一日一字を記さば一年にして三百六十字を得、一夜一時を怠らば、百歳の間三万六千時を失う」 と言う言葉を残している。 「僕たちは一年ごとに、一月ごと、一日ごとに歳を取って行く。時々僕は自分が一時間ごとに歳を取っていくような気さえする。そして恐ろしいことに、それは真実なのだ」 …
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猫のつぶやき(熊本地震)

やっと念願かなって家を建て幸せの絶頂にあった人、新車購入したばかりの人、そこにあった全てが一瞬で瓦礫と化した無惨な様は、底知れぬ恐怖と絶望におののく。生きていることこそが奇蹟なのだと再認識する。天災は忘れた頃にやってくる……よくそう言っていたが、忘れるどころか、間髪いれる間なく襲いかかる。 火山帯の上で、美しい日本はいつまでその姿…
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猫のつぶやき(花の命は短くて)

久しぶりに空は青くどこまでも広がっていた。桜はひねもす人間の眼にさらされ、疲れ果てたはなびらはわずかな風にも耐えられずはらはらと舞い落ちる。人はその儚さを我が身に、我が人生に重ね合せ、束の間の爛漫の春に酔う。 凍てつく寒さに耐え、裸のままの桜木が芽吹き、蕾を付けた時の歓び、一輪また一輪、あっという間の満開。やがて春の雨は無情である。 …
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猫のつぶやき(少女達は今)

小高い丘にもちゃんと名前がついていた。「茶臼山」と言った。説明するにはこれと言う特徴もなく、其処から街の全貌が見渡されるほどの標高があるわけでもない。民家の脇の細い道を息切れすることもなく辿り着けた。 少々薄れかけた記憶をシャッフルすると、青春の輝きに到達するその丘が、時を経て尚鮮明に蘇る。セーラー服の女学生達にとって、最も待ち遠…
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猫のつぶやき(桜の春)

グランドを2周し、水をいっぱいにしたバケツを両手に下げて、ローカに立たされていた男の子も、級長選挙で鉛筆を配って一票を頼んだ女の子も、いまは皆公平に後期高齢者である。 あのころは鉛筆一本も貴重で、3センチほどにちびてもキャップに刺して使った。配給のズック靴も抽選もれで一度も履けなかった。そんな小学生時代を駆け抜けた。中学に…
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猫のつぶやき(マグロ党・カツオ党)

人間の世界はとかくややこしい。簡単で単純なことも、とどまるところはやたら難しいことになってしまう。難しすぎて笑うしかない。 最近一番笑ってしまったのは、つい昨日のことだ。「民主党」と「維新の党」による新党名を「民進党」として27日に発足するというのだ。国民と共に進んでいこうという意味合いだろう。猫の僕が言うのもおこがましいが、どこかで…
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猫のつぶやき(弥生3月の到来)

弥生3月の到来である。暖かな陽射しに誘われて、僕は周囲を高みから見渡している。道ゆく人も心なしか和んだ表情に見えて僕までが嬉しくて跳ね上がりたくなる。春って本当に誰をも優しい気分にし、開花と共に希望を見出す。太陽も、風も、公平に我が内をいっぱいにし、喜びの太鼓を響かせてくれる。 春は前に新しい一歩を踏み出すことを可能にする。母さん…
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猫のつぶやき(懐かしき桂枝雀)

二代目桂枝雀の(饅頭怖い)が好きで何度も聞いたものだ。枝雀ほどの上手い落語家がいるだろうかと聞く度に感心したものである。59歳と言う若さで命を絶った落語家が如何に天才的であっても、その終わり方を思い出すと、笑いの向こうにあるその何倍もの苦しみに突き当たる。 (饅頭怖い)という演目を何故かふと思い出していたところへ、幼馴染から饅…
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猫のつぶやき(光陰矢の如し)

きょうという1日もあっという間に消え、一ヶ月も1年も車窓の風景の如くに過ぎ去る。日めくりを一枚づつごみ箱に捨てるたび悲しく虚しく切ない。何の感慨も無く捨てられてしまった若い頃の日めくりの一枚一枚に、申し訳ないことをしたような思いすらしてくる。過ぎ去る時間に無頓着で、明日来る日に夢を描いた時代であった。忘れないでおこうと思った数々の眩しい…
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猫のつぶやき(良かった節)

この国にうまれてよかった。四季が巡って来る国でよかった。崇高な人間の格式を備え、生きる全ての心・形に、美の感覚を備えた文化を基盤とした民族でよかった。日本人で本当によかった。 母さんの良かった節が始まった。でも僕は、良かった節は大好きさ。心地よく響き合うコミニュケーションから、夢が大きく広がり,広がりの中から希望が湧き出してくるん…
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猫のつぶやき(人生は不可解)

野球界のスーパースター「清原和博」の逮捕を繰り返し報じるメデイアの声は、野球とは縁の薄い僕や母さんを重く暗い気持ちにさせた。甲子園での活躍に感動し、巨人への入団不成立の際には、何処の球団でもいいじゃないか、清原は清原なんだからと、TVの中の彼に声をかけて励ましていた母さんだった。若くしてその道の頂点を極めたアスリートやアーチストの数は、…
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猫のつぶやき(春まだ遠く)

会社勤めの頃は、雨が降ろうが矢が降ろうが、苦にもせず風邪も振り払って休むこともなかった母さんは、コタツのお守りをすることが多くなった自分の今を嘆く。 「年を取ったんだからしょうがないよ」 慰めるつもりの僕でしたが、そんな言葉など母さんには通用するわけはなく 「勝手に年ばかりおいていくんだよ。 面倒だから二つ三つおいてい…
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猫のつぶやき(駅のベンチ)

昇降客もまばらな駅のベンチに、今朝もあの爺さんはぽつねんといた。 「おはよう 頑張っていますか」 目が合うと誰彼なくそう言って声をかける。ほとんどの人はそそくさと改札へ急ぐ。それでも爺さんは 「行ってらっしゃい がんばってねえ」 そう声をかける。それに応えることが当然と、気のいいおかみさんはちょっとばか…
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猫のつぶやき(雪の日)

「コタツの守りをしているよ」 雪が舞うのは今年初めてのことだ。こんな日は一日の時間配分がなかなか難しい。 母さんは、半世紀も前の同級生と長電話している。幼馴染というのは遠く離れていても、一言二言ですぐに隣にいるようだ。電話の向こうの人はどうやらこたつから離れられないらしい。 「映画でも見にいったら寒さなんて吹っ飛ぶかも…
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猫のつぶやき(捨てるよろこび)

あれやこれや、なんだかんだと気ぜわしい日々は、歳を重ねる毎にその度を増す。何故? 年寄はのんびり過ごしているのだと捉えていた若い頃。とんでもない。 年と共に不要なものがどんどんふえていくからである。小物に至るまでどれも皆それなりの思い入れはあるけれど、仕舞い込めばそこでその物の需要はおしまいとなる。何年かして、ついにはお役御免の引…
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猫のつぶやき(ここが故郷)

猫の分際でと笑われるかもしれないが、我々にとってこの新年の集いはその年を生き抜く上で大きな意義をもつものなのである。 今年は長年上方で暮らした幼馴染が顔を見せるというから、何はさて置いても行かねばと、暮れから心待ちにしていた。 会場の選択は、目まぐるしく変わる社会情勢に連動するように苦労を伴う。あっちの草むらこっちの草むら、皆マンシ…
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猫のつぶやき(脱皮)

変わりばえのしない日々の連続を嘆くと、変わらない日々こそが幸せなのだと最もらしい年寄りの意見が姦しい。変わるということの解釈が、それぞれの生きて来た歴史を物語る。 何かしらの変化がもたらす突拍子もない出来事に遭遇した者は、何もなくこのままがいいと言い張る。かと言って何かを求めている心の内が垣間見られるから面白い。 さあ! 201…
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猫のつぶやき(年の瀬)

年の瀬になると、毎年のことながらこの一年を振り返る。良い年だったかそうでもなかったか曖昧な結論を引き出す。 総じてこの世の出来事は、自分を強くしてくれるのだと思うようになる。ならば悪いことなどなにもないのかと問うて見る。あれこれ出てくる出来事は、戦後の食糧難時代、山坂超えて芋の買出しに行った背負子の重さのように肩に食い込む。生きていれ…
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猫のつぶやき(尻尾で表現)

僕の尻尾を見たかい。思いっきっり大きく膨らませて君に警告しているってことがわかるだろう.。あれほど真剣に言っても君は冗談半分に聞いてたんだね。そりゃあ君の方が年上だってことは承知してるさ。年上だろうが年下だろうが、長くこの地に暮らしている僕ならではの、経験と、もの言わぬルールってものがあることを真摯に受け止めて欲しいんだ。 君のこ…
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猫のつぶやき(レッド・ウイングは友達)

「やぁ おはよう 君っていつ見ても素敵だよね」 ステンレスの車体は軽快に通過して行く。今年3月投入された227系電車「レッド・ウイング」は、僕の友人なんだ。 広島地区在来線に、新型電車が投入されたのは、JR発足以降初めてのことであり、国鉄時代から通算しても32年ぶりというから、いっそうその雄姿が我が事のように誇り高い。 …
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猫のつぶやき(さまよう)

宇宙は無限で、死の向うには同じような世界があり、苦もなく、欲も嫉妬もなく、平和でのどかで全てに平等で幸せな世界がある・などと子供の頃に想像したり、信じたりもしたものだ。 死の向うを信じるもの、死せば無なりと思う者も、死の世界を見てきたと語る生と死の淵に立った者も、すべては自由な己の想像でしかないのだ。死の淵をさまよった者も、死…
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猫のつぶやき(朝の出会い)

グラビヤを飾った猫の ハナ がやってきた。間違いない あれは ハナだ。キロキロした可愛い子猫だったころよく一緒に草むらを駆け回ったものだ。どんなに年を重ねたって、見間違うことなんかない。 確かにハナは歳をとっていた。雑誌に載ったことで一躍スター猫として華やかな道を行くこととなってからハナを見るのは雑誌の中だけとなった。僕はハナの…
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猫のつぶやき(突き詰めればみな同じ)

幸せってどんな物差しではかるのだろうか。人間の欲望にそこまでと言う制限がないように、幸せの形は人間の数だけ様々である。AがBを幸せな奴といい、Bは自分を不幸だと言い張る。人間は実に面倒な生き物である。 幸せとか不幸せとか言う言葉を作った人間が、僕に言わせればどうしても気に入らない。 同じなんだ。皆同じなんだ。一生の物差しがあると…
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猫のつぶやき(椿の花の美しさ)

猫の見回りは朝が早い。家々の窓をノックする風さえも今朝は遠慮がちに見える。足元でかすかな音がした。椿の花が一つ落ちてきて、僕の足の上に乗っかった。 「君 終わったのかい また来年会おうね」 声をかけると少しだけ顔をよじって花は笑った。薄いピンクの花びらはわずかに残った露と共にその命を散らした。 椿の木の一番下の枝…
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猫のつぶやき(未来は僕の手で)

どれだけ歩いたろう。時間の感覚など飛んでしまっていた。闇の中をメクラめっぽうに歩き、それでも自分は生きているのだという実感は頭の中で消えることはなかった。ふと足が止まった。自分の意思ではなく、ただ足が止まったのだ。漆黒の闇はこの世の終わりを思わせた。 僕の夢はここであっけなく終了した。これから先にこそ本当に興味があったのにと悔…
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猫のつぶやき(吾輩はゴンです)

洗濯機が止まってホットした。 「ちゃんとお留守番してなさい もうすぐ洗濯機が止まるからね」 母さんはスーパーへ出かけて行った。嫌いな洗濯機の音が止まると、何故かしら緊張がほぐれていく。 洗面台に上がり洗濯機の中を覗いて見ると、ぞくっとしたのは決して僕の弱腰からではないんだ。洗濯物とは何の関係もないんだ。 漱石の「吾輩は…
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猫のつぶやき(笑顔に勝る薬なし)

見上げれば、空をも覆い隠すようにその建物は異様に大きく見えた。 街中の病人を一人残らずこの一点に集めようとでも言うかのように、誇り高げに自信に満ちた風体である おしゃれな喫茶、お食事処など、ここが病院?そんな風に感じる。去年の今頃見た建設途上の病院は、コンクリートの肌をむきだしにして、秋の陽を冷たく遮断していた。 多くの患…
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猫のつぶやき(800年を超えて)

「行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず、よどみに浮かぶ泡沫は且つ消え,且つ結びて、久しくとどまりたるためしなし、世の中にある人と住家と、またかくの如し。」 かの有名な方丈記の冒頭である。この短い文章がなかなか覚えられず、錆び付いた頭脳に落胆したのであるが、先日ふと思い立って、しばらく通ることもなかった道を歩いて見た…
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猫のつぶやき(ありがとうは幸せの言葉)

母さんの買い物袋はいっぱいだ。手を貸そうと言うと 「ゴンは時々母さんを驚かすんだね」 そう言ってまじまじと僕の目をのぞきこむんだ。重そうにしてる姿を見るのがとてもつらいんだよ。 でも、よく考えて見るまでもなく、ほんとうに手助け出来ない自分の手が情けなくもあり、悔しくもある。 「ごめんね母さん」 「ありがとうね …
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猫のつぶやき(青い鳥は心の中)

こんなことではいけない。こんなことでは満足して人生を終われない。 いつのころからであろうか。このような思いがずっとどこかにあった。老いて行くにしたがって、次第に自分に甘くなる。 人生ってこんなもんだろう。まあいっか、自分は一生懸命生きてきたんだから、もうゆっくりしてもいいんじゃないか。そう思うようになる。そこからが堕落の始まりで…
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猫のつぶやき(古事記)

712年に成立した「古事記」は、伊邪那岐尊(イザナギノミコト)、伊邪那美命(イザナミノミコト)により、日本という国が開闢(かいびゃく)したことから始まっている。遥か古へを思う時、今ここに当然のように胡坐をかく一億の民の真髄をも考えずにはいられない。 神話であるから何もかも嘘偽りと解釈するには、あまりに傲慢ではないか。「古事記」に記…
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猫のつぶやき((古事記の話)

秋空の下で母さんが「古事記」の話をしてくれた。唐突にやってくる母さんの執ような召集は、時に鬱陶しくもあり、腹立たしくも感じるが、その拘束さえ解ければ、好物のおやつが必ず出てくることを知ってからというもの、僕は母さんの 「ゴン おいで」  を心待ちにしている。 「古事記」は日本最古の書物だということは誰もが記憶している。 …
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猫のつぶやき(時代は想像を追い越す)

時代のうねりは怒濤のように押し寄せる。どんなに歯を食いしばって頑張っても、どうなるものでもない。流れに任せ、やがて落ち着くところ、おのずとそれは運命とでも言ってしまうしかないほどの境地に辿り着く。そのうち、そのうちと言ってる間にそのうちははるか彼方へ流れ去る。 ボタン一つ、スイッチ一つで事足りる時代だ。 煩わしい説明書きな…
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猫のつぶやき(安心して生きる)

高い所でじっと耳をすましていると、巷の何気無い情報が漂ってくるんだ。 僕等の仲間の話がとびこんでくることもあるが、そんな時は大抵聞かなければよかったと後味の悪さに後悔する。 人間社会では、猫はかなり疎外されているのかもしれない。 猫好きの人が、捨て猫にそっと餌を与えていると、市の方から辞めるように注意されたらしく、しょんぼりし…
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猫のつぶやき(カマキリとゴン)

「ゴンちゃん それはないでしょう つれないねえ」 「昨日も一昨日も 君とはづいぶんお喋りしたじゃないか」 「昨日はきのう もうじき この国を出ていくんだもの 時間がないのよ」 鮮やかだった緑色のボデイがどことなく艶を欠き、きろきろと目玉を動かしながら護身の構えを見せていたオオカマキリのカマちゃんもなんだ…
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猫のつぶやき(知性・品性・理性)

「知性、品性、理性。この三つが今の政治家には備わっていない」 どこかのメディアで誰かが批判していた。いちいち 言葉批判をするのは理性のなさを問われそうだが、以前の政治家には備わっていたと言うことだろうか。 台湾の議会の凄まじい光景をTVで見た時、他国のことだと笑って見ることが出来た。 我が国でも同じ光景を見せられる…
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猫のつぶやき(ワールドカップバレー2015)

「ワールドカップバレー2015」は、男女とも非常に見ごたえがあった。世界に十分誇れる実力に、僕の血が沸き立った。どんな勝負でも勝ってこそ称賛されるものではあるが、一点ごとの攻防は、たるんだ僕の全身を飲み込んでいった。自分もメンバーの一人になって声を出した。 王者ポーランドや2位のロシヤとも、負けはしたが決して見劣りしない出来栄えだ…
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猫のつぶやき(議員バッチ? 笑っちゃうね)

参議院特別委員会での放映を見て、僕は国会議員という人種をTVを利用した役者だなと感じたんだ。この人達は何かおかしい。口先だけはきれいごとを言う。もっともらしく言う。でも本当は違う。この人たちは、いつの時も自分の存在、存在感、選挙で当選することだけを意識の中に持ち、「国民のため、国民のため」と鼓舞するが、力めば力むほど笑いたくなるよ。…
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猫のつぶやき (生きることは戦いなんだ)

時の過ぎゆく速さを「 立て板に水」だとか、「走馬灯のように」とか、表現は人それぞれだが、昭和と言う時代もまたあっという間に過ぎ去って行った。そこには戦後と言う貧しい時期こそあれ、思い起こせば今ある自分の全てがそこにあったのだ。身の丈より大きな夢を抱いたものだった。 「平成」  と、新しい元号を読み上げる元総理の小渕さんの声が今…
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猫のつぶやき(秋来る)

朝の窓を最初に訪れる風は、秋であることを確しかに実感させてくれる。 だがやはり (男心と秋の空)(女心と秋の空)をもまた実感したのである。 変わりやすい天候は、男心や女心にたとえられるが、それも、室町時代にすでに使われていたというから、よくまあ観察のゆきとどいた人間達だと感心する。 人の心を例えるのに、 どんな力を持ってし…
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猫のつぶやき(老人)

ぽつんとベンチに腰を下ろした爺さんは、そろそろ近ずいた夕暮れの気配にも気づいてないのか、その場所にじっと張り付いていた。 「おじいさん お家にかえらないの?」 目玉だけ動かして僕を見た。 「そうだな 」 ゆっくりと腰をあげた爺さんの後ろ姿は、昨日よりも悲しく見えた。 「こんなに大きな家にすんでいるん…
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猫のつぶやき(夢の世界の僕)

睡眠時間が長いせいでもあるまいが、夢を見ることの多さはかなりのものである。 それも夢か現か、目覚めてもその境目がないほどに現実的であったり、夢の中のままの自分であったり、夢とわかっていながら夢の中を楽しんでいる自分を見ることだってある。 猫であることには満足をしている僕であるが、夢の中での僕はいつも人間の言葉を喋り、仲間の猫…
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猫のつぶやき(秋の気配)

精霊さんを送ってから、仏壇を賑やかした提灯や供奉が姿を消すと、急に早朝の風が秋の近づいたことを告げる。日中の厳しい暑さもなんとか無事峠を越えた。 僕の一番好きな 季節の到来は、来る日も来る日も熱射との闘いに疲労した身体を一気に蘇生してくれる。 溶けてしまいそうだった夢の糸を手繰れば、はっきりと確かな感触がもどってきた。その実現に向け…
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猫のつぶやき(お盆に思う)

太陽に向かって弾けることに何の躊躇することもなく、天真爛漫の笑顔で生きることを人生の道標としたあの日々。人生とは?人生とは?どれほど繰り返したことか。答えのない問いに疲れ果て、やがて愚問だと切り捨てることで、己の人生をごまかそうとしてはいまいか。安易さの裏には必ず思わぬ落とし穴のあることを、来た道が教えてくれたではないか。 「人生…
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猫のつぶやき(お出かけの朝)

こんなに暑い日ではあるが、母さんとお呼ばれで出かけると思うと朝から浮き足立っていて、何を言われても「はい」 と良い返事ばかりが先をいく。 普段は母さんのぶつくさ言う言葉がいちいち胸に突き刺さるが、今朝の僕のなんと素直でけなげなことか。 目覚めてまだ前の畑で用を達しただけなのに、「はい」 を何度言ったことか。 それに、今朝の母さ…
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