テーマ:児童文学

「ゴンとはな」②

 わたしは横着にも、暑い昼間をできるだけ避けての見回りをしておりました が、はなは暑い盛りにもめげず、学校に足を運んだようです。あの痩せた体 で、なかなか出来ることではありません。誰の評価を求めると言うのでもあり ませんが、猫の習性を超えた見上げたもんだと、後にその話を聞いて感心 したのです。 夏休みもそろそろ終わる頃のこ…
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「ゴン と はな」

  わたくし、ゴンと申します。はしたない寝姿ではござい                          ますが、全てをさらけ出すつもりで、あえてこの姿も見                          ていただこうと思いました。                          実は、このたび私にいい仲間ができました。き…
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おばあちゃんの不思議なお話(あっちから来た子)⑤

 次の日は、昨日の雨が嘘のようにええ天気になって、なにかしら高揚感 に満ちておった。丘の上に行ってみようと思うたわけでもないのに、いつの 間にか足は向いていたんじゃよ。まるで何かに誘われているようになあ。  静まり返った丘の上には、誰あれも人影はなかった。墓石の前に立って この中に兄ちゃんがいるんじゃな…
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おばあちゃんの不思議なお話(あっちから来た子)④

 ある雨の日じゃった。その日は一日中降り続いて、外で遊ぶこともできず 物足りない時間を持て余していたんじゃよ。窓の外を時折傘の人が通るだ けの風景にも見飽きてな、そろそろ夕飯の支度をする母ちゃんの側へ行っ て見ようとしたときじゃった。  傘もささず、ずぶぬれになった男の子がこっちを見て立っておったんじゃ。…
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おばあちゃんの不思議なお話(あっちから来た子)③

 丘の上は太陽でいっぱいじゃった。墓石もその光の中にあった。 手を合わすと、母ちゃんが小さい声でつぶやいた言葉を、わしは今もよう 覚えちょるよ。 「母ちゃんは、忘れてないでなあ」     誰に言うたんじゃろか? わしは訳が解らんじゃったが、後で聞こうと思うた。母ちゃんは何でもない ようなすっきり…
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おばあちゃんの不思議なお話(あっちから来た子)②

 翌日のことじゃった。空は雲一点ない浮き浮きするような日じゃったよ。 わしは昨日のことが気がかりで、一人で墓所へ行ってみることにした。  丘の上では、風にささやく竹の葉の、なんと賑やかなこと、まるで大勢 の人間が騒いでいるかのようにも思えた。  だあれもいなかった。墓の前に座ってじっと見据えていたが、あの音は 何処から…
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おばあちゃんの不思議なお話(あっちから来た子)①

 彼岸に墓参りをした時の不思議な出来事が、今もずうっと忘れられん でなあ どれくらい前のことになるかのう。ばばが子供の頃のことじゃよ。  遠い昔のことにも思えるし、たったこの間のことにも思える。思いが深 いほど、最近のことのように、鮮明に残っておるもんじゃなあ。  家からそう遠くない丘に墓所があった。丘の上に登ると、海の…
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ゴんの紹介

 私がゴンです。 「寛ちゃんとゴン」 に登場しました。現在も元気に楽しい毎日を生きております。これからも新しいお話の中に出てくると思います どうぞ宜しく、「ゴン」のことを見ていてくださいね。                                 ゴンより      ゴン太の歯磨き専用ガム カット アパタイトカ…
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おばあちゃんの不思議なお話(子守唄をもう一度)⑤

 毎晩などと贅沢は申しません。これから先、許されるならば、子守唄を 歌って頂きたいのです。そうすれば、この子たちの将来に大きな希望と、 幸せの光が見出せます。  たとえ、それが叶いませんでも、皆でこの窓の下に集合して、我ら一族 の融和を図り、平和で愛ある生き方を追求していこうと思います。  リーダーの真剣な態度に、なんでわ…
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おばあちゃんの不思議なお話(子守唄をもう一度)④

 窓の下には、数えきれんほどの蛙で埋め尽くされておった。これだけの蛙 がいったい何処から来たんじゃろうかと不思議でならなんだよ。 彼等はな、きちんと整列して座っておった。  「ようきたなあ、わしの歌が期待外れにならにゃいいがなあ」  「とんでもないです もったいないことです」  リーダーはよく通る声で頭を下げた。わ…
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おばあちゃんの不思議なお話 (子守唄をもう一度) ③

 蛙のリーダーはええ顔をしておった。一族の幸せについて語る心の奥深さ その力強さ、鋭い目に漂う優しさ、まさにリーダーに相応しいと思った。  「年を重ねるとなあ、声もかすれ、大きな声さえ難しゅうなってな」  常々思うておることを愚痴ってしもうた。だがな、リーダーは偉いと思うたよ。 人間でさえなかなか あのように整然と言える…
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おばあちゃんの不思議なお話 (子守唄をもう一度)②

 「子守歌がどうかしたかえ」 わしは窓から顔を出して下へ向かって言った  「・・・・・・聞きたいんです」  いやいや 呆気にとられたよ リーダーの弁舌はなかなかのものだった。わしは窓をいっぱいに開けた。  私どもの世界もだんだん厳しくなってまいりました。見渡す限り田圃が広が っておりました頃は、一せいに合唱しますと、…
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おばあちゃんの不思議なお話 (子守唄をもう一度)

………ねんねんころりよ おころりよ 坊やは良い子だねんねしな       坊やのお守は何処へ行た  あの山越えて 里へ行た         里の土産に何もろた  でんでん太鼓に、しょうの笛           起き上がり小法師に  振り鼓              叩いてやるから  ねんねしな  ………… …
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