猫のつぶやき(秋桜は秋のチャンピオン)

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暑さ寒さも彼岸まで というから、秋本番もまじかだろう。

秋真っ只中にこの世へやって来た私は、秋 と言えば即座に脳裏に浮かぶ風景がある。何処までも広がるススキの林と、その向こうに広がる薄いピンクや濃いピンクのコスモスの群生。

背丈をゆうに超えて、まるで無限の彼方へと広がりを見せ、たった一人でその広大な秋を手にした歓喜と、茫洋とした未来への躍動と不安の中にあって、ただ呆然と立つ自分を、もう一人の自分が見ている。

それが私の原風景とでも言えるだろう。心象風景に違いないが、何度秋を迎えても、その原風景に立つ私はいつも変わらない年齢でいられる。

「乙女の真心」の花言葉は実にふさわしい。一体誰がつけたのか、いつの頃からか、どうでもいいことではあるが、メキシコ生まれのコスモスが、コロンブスの新大陸発見(1492年)により、ヨーロッパへ持ち帰り、 長い年月を経て、現在世界中に咲き誇っているのだと思うと、私の見るあの広大な原風景は、メキシコに通じているのかも知れない。

爽やかな風に揺れる秋桜も、乾燥した硬い土にグッと踏ん張っている根っこに支えられている。
かよわい花に見えるけれど、強くて美しい秋のチャンピオンに違いない。画像


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