猫のつぶや(ふるさと)

画像

「人はいざ 心も知らずふるさとは 花ぞ昔の香ににほひける」

平安時代の第一の歌人と言われる 紀貫之の 多くの 歌の中から、この一句が思い出される。

ふるさとは懐かしく愛しい。母が居てこそのふるさとであり、母が私の存在を認めて笑顔で包んでくれてこそのふるさとであった。私は母の生きた年齢を遥かに超え、周りの家々も代変わりで全く知らない顔ばかりになった。

山から吹き降ろす澄み切った風や、じわじわと流れてくる海風の匂いだけは、変わらず私に寄り添ってくれるだろう。だが若い頃のふるさとにはいつの時も、野良着姿の母が居た。母は私のふるさとだった。



人気ブログランキング悟浄出立

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック